ロマンチックが終わらない！松江「松江の台所 こ根っこや」

水面に広がる燃え立つような夕焼けに、人々はいったいどんな思いをそれぞれ重ね、見つめているのだろうか―ついついロマンチックな感情さえ浮かんでくる松江市・宍道湖の夕景。見惚れずにはいられない、そんな景色を望めるのが、湖畔に佇む「松江の台所 こ根っこや」という居酒屋です。一畑電車北松江線・松江しんじ湖温泉駅から徒歩4分、宍道湖しじみ館の2階にあります。

美しい眺望は、それ自体、調味料無添加の最高の肴と言っても過言ではないでしょう。せっかく訪れたのだから地元の料理もあわせて堪能したい―それもまた人の情けというもの。ご安心ください、こちらには皆さんの期待に応える名物がいろいろそろっています。

例えば、こういったものはどうでしょうか。日本海を代表する贅沢魚・のどぐろは、「お造り」をはじめ、「塩焼き」や「煮付け」、「釜飯」など、調理法による違いはあれど、すべて美味という一点で力強く共通項を結ぶ品々ばかり。白身のトロと絶賛され、地方によってはなかなか出回らない魚を望みどおりに食せるこの幸福感は、山陰の地を訪ねるときの醍醐味の一つです。

これだけで帰ってもらったら、もちろん、困るのも正直なところ。というのも、他にも挙げておきたい品々が我が出番を待っているからです。産地ならではの「しじみの酒蒸し」や他地方ではゲンゲとも呼ばれる「どぎの一夜干し」、「島根和牛のローストビーフ」、「野焼きの天婦羅」、さらに、上質な鱸の旨味が溶け込んだ「宍道湖の幸の柚子雑炊」では、最後の仕上げに目の前で丸ごとの柚子を潰し、香りを際立たせるという粋なはからいまで用意されています。

もう裏日本などとは言わせない、個性的で、かつ、野趣あふれる料理の数々と相対するのは、東出雲町の王祿酒造が醸す日本酒「超王祿」。限られた特約店だからこそ味わえる僥倖なる一杯。傾けるたびに王者の凄みが身体に宿っていく―。

宍道湖湖畔の「松江の台所 こ根っこや」。夕日が彼方に沈んでも、郷愁漂うロマンチックなひとときは終わることがありません。

店名　松江の台所 こ根っこや（まつえのだいどころ こねっこや）

住所　〒690-0852　島根県松江市千鳥町36 宍道湖しじみ館2F
電話番号　0852-28-7511
営業時間
ランチ 11:30～14:00
ディナー 17:00～22:00（L.O.21:30）
定休日　年末年始
アクセス　一畑電車北松江線「松江しんじ湖温泉駅」より徒歩4分