成田の居酒屋「そば酒房 ひぐらし」

観光客で賑わう、千葉県は成田山表参道の入り口に、手打ち蕎麦が絶品の「そば酒房 ひぐらし」という居酒屋さんがあります。
特筆すべきは「九割五分蕎麦」。信州八ヶ岳産のそば粉を使用。香りや甘み、つなぎの良さを研究した結果、その名物が生まれたのだとか。
一方で基本も大切にしています。いつでもその配合（九割五分）というわけではなく、その日の湿度や天候によって味が変わることも踏まえ臨機応変に調整。あくまで“美味しい手打ち蕎麦”を提供してくれるのです。

理論、ノウハウ、伝統に加え、新しさへも果敢に挑戦している「そば酒房 ひぐらし」。総じておすすめできる理由がここにあると思います。なかなかピンとくるのが難しい蕎麦の新境地。とはいえ実は、意外にもヒントは多く転がっているといいます。その一つに様々なアレンジが可能な点が挙げられます。例えば「バジリコ蕎麦」や「トマト蕎麦」、「胡麻ダレ蕎麦」に「からすみ蕎麦」など。想像出来そうで出来ない(笑)魅惑のメニューが数多く揃っています。色々とチャレンジ、そして筆者がそうだったように、舌を巻く感動を味わってほしいですね。

はい、ここまで蕎麦の魅力をお伝えしてきましたが、そう、ここは居酒屋さんです。店内の雰囲気で言うとバーの趣もあります。カウンター席で一人飲みもばっちりダンディー、決まります。酒の肴も様々。「蕎麦屋の出汁巻き玉子」や「ミルクそばがきチーズ焼き」、お酒が進むと特に評判の「自家製イカの塩辛」や季節の食材を使った「天ぷら」など、たっぷり堪能できますよ。
あまたの美酒のなかからピックアップするのは「熟成日本酒」。少し空気に触れさせた後しっかり栓を閉じ、常温で長期間保存といったその工程が、まろやかさと特有の旨味を引き出しています。

美味しい、そしてなかなか他では味わえないような新感覚メニューがそろう飲食店。まだ行ったことが無いという方も多いと思われます。旅行や観光ついでに立ち寄るにもオツなグルメな穴場へ。知れば通の仲間入り！？